Pdftools SDK
Optimize & Compress PDF (PDFを最適化・圧縮)機能

電子文書の交換、アーカイブ、印刷などの特定のターゲットのニーズに合わせて PDF 文書を最適化します。

PDFの作成プロセスでは特定の対象アプリケーション向けに最適化されていないPDFが生成されることが少なくありません。
ファイルサイズが大きいくダウンロードに時間が必要な場合や、同じフォントが複数回埋め込まれている場合などは印刷に時間を要する場合があります。
Pdftools SDK を使用すると、さまざまな構成オプションを使用して特定の用途に見合った出力を作成できます。

この機能は、冗長情報や代替情報の削除、フォントのサブセット化と合成、画像のダウンサンプリングなどを実行し、ページ内容や文書構造を圧縮・最適化します。

この機能は「Pdftools SDK」ライブラリの一部です。

見積もり

APIリファレンス

APIリファレンス(英文)はこちらです。

画像を圧縮・最適化機能

一般に画像はファイルサイズを大幅に増加させることがあります。Pdftools SDK は画像オブジェクトを最適化し、画像タイプによる画像圧縮の設定、圧縮アルゴリズムと圧縮品質の選択、カラープロファイルやカラーチャネルなどのカラー管理オプションの設定などによって画像オブジェクトの一部または全体の変換や削除をします。

圧縮処理

二値画像、インデックス画像、連続画像（カラーとグレースケール）の圧縮を個別に設定
画像ダウンサンプリングのしきい値や解像度をDPIで定義
各画像に最適な圧縮タイプを自動で選択

画像オブジェクトの処理

画像の組み合わされたラスター画像コンテンツ(Mixed Raster Content)を最適化
ソフトマスクをイメージマスクに変換
画像の見えない部分を削除
画像を完全に削除し、空のXObjectに置き換え

カラー・マネージメント

カラー・マネージメント・エンジンを選択
画像、画像マスク、ソフトマスクに使用されるカラーチャンネルを減数
画像色をCMYK、RGB、グレースケールに変換

フォントの最適化

PDF ドキュメントを追加しない場合はPDFにフォントを埋め込む必要はありません。
既存のフォントプログラムをサブセット化してドキュメントの再現に必要のない未使用のグリフをすべて削除できます。
標準フォントの削除や、フォントとフォントプログラムを結合するタイミングを決定できます。

使用されているグリフのみを含むようにフォントプログラムをサブセット化
互換性のあるフォントプログラムとフォントを統合
Type1フォントを圧縮(CFFに変換)
フォントプログラムを削除

コンテンツと構造を圧縮して最適化

不要なオブジェクトは理由もなくファイルサイズを大きくします。
これらの未使用、冗長、不要なオブジェクトを削除してファイルサイズを縮小し、レンダリングを高速化できます。

未使用のリソースを削除
ページコンテンツを自動的に最適化
ページ注釈とフォームフィールドをフラット化または削除
不要なデータを削除：

冗長オブジェクト
埋め込まれた標準フォント（例：Courier、Arial、Times）
埋め込み非記号フォント
不要なファイル情報
記事スレッド(Article threads)
代替画像
メタデータ
Page-piece情報
マークアップを含む文書構造ツリー
ページプレビュー画像
Webキャプチャ情報

サンプル

C#のサンプルプロジェクトではPdftools SDKライブラリ(DLL)をNuGetから自動でダウンロードします。
CのサンプルプロジェクトにはPdftools SDKライブラリ(DLL)が含まれています。

ライセンスキー無しで試用できます。ただし、結果に「透かし」が入ります。
「透かし」の削除をご希望の場合は問い合わせページまたはメールでお問い合わせください。

License Agreement(利用許諾契約書)が含まれていますので必ず確認してください。

PDF文書を最適化する

"Web"最適化プロファイルを使用してPDF文書を最適化します。

// 入力PDFファイルを開く
pInStream = _tfopen(szInPath, _T("rb"));
GOTO_CLEANUP_IF_NULL_PRINT_ERROR(pInStream, _T("Failed to open the input file \"%s\" for reading.\n"), szInPath);
TPdfToolsSys_StreamDescriptor inDesc;
PdfToolsSysCreateFILEStreamDescriptor(&inDesc, pInStream, 0);
pInDoc = PdfToolsPdf_Document_Open(&inDesc, _T(""));
GOTO_CLEANUP_IF_NULL_PRINT_ERROR(
    pInDoc, _T("Failed to create a document from the input file \"%s\". %s (ErrorCode: 0x%08x).\n"), szInPath,
    szErrorBuff, PdfTools_GetLastError());

// 書き込み用の出力ストリームを生成
pOutStream = _tfopen(szOutPath, _T("wb+"));
GOTO_CLEANUP_IF_NULL_PRINT_ERROR(pOutStream, _T("Failed to open the output file \"%s\" for writing.\n"), szOutPath);
TPdfToolsSys_StreamDescriptor outDesc;
PdfToolsSysCreateFILEStreamDescriptor(&outDesc, pOutStream, 0);

// 最適化パラメータを定義するプロファイルを生成
// Webプロファイルは、電子文書交換用に文書を最適化するのに適しています。
pProfile = (TPdfToolsOptimizationProfiles_Profile*)PdfToolsOptimizationProfiles_Web_New();

// オプション：最適化プロセスの要件に応じてプロファイルのパラメータを変更できます。

// PDF文書を最適化
pOptimizer = PdfToolsOptimization_Optimizer_New();
pOutDoc    = PdfToolsOptimization_Optimizer_OptimizeDocument(pOptimizer, pInDoc, &outDesc, pProfile, NULL);
GOTO_CLEANUP_IF_NULL_PRINT_ERROR(pOutDoc, _T("The processing has failed. (ErrorCode: 0x%08x).\n"),
                                 PdfTools_GetLastError());

private static void Optimize(string inPath, string outPath)
{
    // 入力PDFファイルを開く
    using var inStr = File.OpenRead(inPath);
    using var inDoc = Document.Open(inStr);

    // 最適化パラメータを定義するプロファイルを生成
    // Webプロファイルは、電子文書交換用に文書を最適化するのに適しています。
    var profile = new Profiles.Web();

    // オプション：最適化プロセスの要件に応じてプロファイルのパラメータを変更できます。

    // 出力ストリームを生成
    using var outStr = File.Create(outPath);

    // PDF文書を最適化
    using var outDoc = new Optimizer().OptimizeDocument(inDoc, outStr, profile);
}